筋力トレーニングから学ぶ「論理的思考力」

闇雲に頑張らない。「論理的思考力」で、最短ルートで目標にたどり着く

「筋トレ」と聞くと、ただひたすら重いものを持ち上げたり、苦しい練習を繰り返したりするイメージがあるかもしれません。でも、本当に効率よく、安全に体を鍛えている人は、実はとても論理的に考えています。

どの筋肉を、どのくらいの重さで、何回、何セットやるか。それは、すべて「理想の自分」というゴールから逆算して組み立てられた、無駄のない計画です。

この、ゴールから逆算して、無駄のない道筋を立てる力こそが、私たちの人生においても、目標達成への最短ルートを見つけるための「論理的思考力」なのです。

楽たま厳選！「論理的思考力」データ一覧

統計項目	数値・結果	出典・備考
筋トレや器具を使ったトレーニングを行う成人の割合	約15%（日本の社会生活基本調査 2016年）	厚生労働省社会生活基本調査
論理的思考力が向上したと感じている人の割合	論理的思考力向上を感じる人が80%以上	論理的思考力トレーニング調査（ロジカルシンキング関連）
論理的思考力トレーニングの効果が最も出やすい学習法	データ読解や仮説立案、ディベート等	英作文指導・思考トレーニング論文
日常のロジカルシンキングトレーニング実践者の70%が効果を実感	問題解決能力、コミュニケーション能力などの向上	論理的思考力日常トレーニング調査

何かを始める時、私たちはつい「何をするか」という手段ばかりに意識が向きがちです。でも、一番大切なのは「何のためにするのか」という目的です。

筋トレで言えば、**「目的」は「健康になること」「体を引き締めること」などです。そのために「スクワットをする」「ダンベルを持ち上げる」という「手段」**を選びます。

【人生での応用】

仕事や勉強の「目的」を言葉にする
- 資格の勉強を始める時、手段は「テキストを読むこと」や「問題集を解くこと」です。でも本当の目的は、「キャリアアップすること」や「自分に自信をつけること」のはずです。
- もしあなたが今、何かを頑張っているなら、「私は何のためにこれをやっているんだろう？」と、一度立ち止まって考えてみましょう。手段が目的になっていないか確認するだけで、やるべきことがクリアになります。

筋トレでは、「このトレーニングをすれば、この筋肉がつくはずだ」という仮説を立てて、実際にやってみて効果を検証します。もし効果がなければ、「じゃあ、別の方法を試してみよう」とすぐに次の手を考えます。

この「仮説→検証」のサイクルは、失敗を恐れずに挑戦するための強力な武器です。

【人生での応用】

「もし〇〇だったら？」と、思考のシミュレーションをする
- 新しい趣味を始めるとき、「毎日15分だけやってみれば、きっと続けられるはず」という仮説を立ててみましょう。そして、実際に2週間だけ試してみるのです。
- もし続けられなくても、「15分は長すぎたかな？」と新しい仮説を立てればいいだけです。失敗は「新しい発見」に変わります。

筋トレのプロは、ただ回数をこなすだけでなく、「なぜこのフォームだと効果がないんだろう？」「どうしてこの動きは疲れるんだろう？」と、常に「なぜ？」を繰り返しています。この問いが、自分の体を深く理解し、より効率的な方法を見つけることにつながります。

【人生での応用】

目の前の出来事に対して「なぜ？」と問いかける
- 例えば、SNSでフォロワーが増えないとき、「なぜだろう？」と問いかけてみましょう。「投稿時間が悪い？」「内容が読者の求めているものではない？」など、原因を深く掘り下げていくことで、次の一手が見えてきます。
思考の「根っこ」を探す
- 誰かの意見を聞いたとき、ただ「そうなんだ」と受け入れるだけでなく、「どうしてそう思うんだろう？」と質問してみましょう。その人の考えの根っこを知ることで、表面的な理解から一歩踏み込んだ深い洞察が得られます。