【怒りの感情に振り回されない】穏やかな自分になるための3ステップ指南書
「またカッとなってしまった…」「どうしていつもこうなるんだろう」。
ほんの些細なことで、すぐに頭に血が上ってしまう。後から冷静になって「自分の勘違いだった」と気づくけれど、その時は絶対に自分が正しいと思い込んでしまう。
そして、気が付けば周りの人が自分から離れていっている…。
そんな経験、ありませんか?
「穏やかになろう」と心掛けても、なかなかうまくいかず、また自己嫌悪に陥ってしまう。でも、大丈夫です。それはあなたの性格が悪いからではありません。怒りの感情の仕組みを知り、少しずつコントロールする方法を学べば、誰でも穏やかな自分になることができます。
この指南書では、あなたが無理なく実践できる3つのステップで、怒りの感情と上手に付き合う方法をお伝えします。
ステップ1:怒りの「きっかけ」に気づく
怒りの感情は、突然湧き上がってくるように見えますが、実は必ず「きっかけ」があります。そのきっかけを客観的に観察することが、穏やかになるための第一歩です。
【具体的な行動】
- 「怒りのメモ」を書いてみる
- 感情が爆発しそうになった時、もしくは爆発してしまった後で構いません。すぐにスマホのメモ機能やノートに、以下の3点を書き出してみましょう。
- 何があったか? (例:「同僚に資料のミスを指摘された」)
- その時、どう感じたか? (例:「馬鹿にされたように感じて、悔しかった」)
- どういう行動をとったか? (例:「『そっちこそ確認してなかったでしょ』と怒鳴ってしまった」)
- 感情が爆発しそうになった時、もしくは爆発してしまった後で構いません。すぐにスマホのメモ機能やノートに、以下の3点を書き出してみましょう。
- ポイント:感情に良い・悪いの評価をつけない
- メモを取るときは、「怒ってしまった私はダメだ」と自分を責めないでください。ただ、事実を淡々と記録するだけです。日記をつけるような感覚で続けてみましょう。
このメモを数日分読み返すと、「自分は〇〇な時に怒りやすい」という傾向が見えてきます。例えば、「人前で間違いを指摘された時」や「忙しい時に話しかけられた時」など、あなたの「怒りのスイッチ」が見つかるはずです。
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ステップ2:怒りの「ピーク」をやり過ごす
怒りの感情は、発生してから6秒がピークだと言われています。この「6秒」をどう過ごすかが、穏やかになれるかの分かれ道です。
【具体的な行動】
- その場から物理的に離れる
- 頭に血が上りそうになったら、「ちょっと待って」と一言断り、トイレに行く、飲み物を取りに行くなどして、その場から離れましょう。
- たった数メートルでも距離を置くことで、感情の熱が少し冷め、衝動的な行動を防ぐことができます。
- 「6秒ルール」を実践する
- どうしてもその場を離れられない時は、心の中で「6秒」数えてみてください。
- この間、ゆっくりと深呼吸をしたり、目の前にあるものの色や形を観察したりして、意識を別のことに向けます。
- 6秒数えるだけで、怒りのピークは過ぎ、冷静に状況を判断する余裕が生まれます。
このステップでは、「怒らないこと」を目指すのではなく、「怒りの爆発を食い止める」ことを目標にしてください。小さな成功体験を積み重ねることが大切です。
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ステップ3:怒りの「本当の理由」を考える
冷静になった後、ステップ1で書いたメモを見返してください。怒りの裏側には、あなたの「本当の気持ち」が隠されています。
【具体的な行動】
- 自分に問いかけてみる
- 「どうしてあの時、あんなに怒ったんだろう?」と自分に問いかけてみましょう。
- 「馬鹿にされたように感じた」→「もしかして、自分に自信がなかったからかな?」
- 「忙しいのに話しかけられてイライラした」→「本当は、頼まれごとを断るのが苦手だから、ストレスが溜まっていたのかな?」
- 相手の視点から考えてみる
- 「相手はどういうつもりで、あの行動をとったんだろう?」と考えてみましょう。
- 「資料のミスを指摘した同僚は、単にチームのミスを減らそうとしただけかもしれない」
- 「忙しい時に話しかけてきた人は、本当に急ぎの用事があったのかもしれない」
この作業は、最初とても難しいかもしれません。でも、少しずつで構いません。自分の感情と向き合い、本当の理由を探ることで、感情をコントロールする力が身についていきます。
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【最後に】
穏やかになることは、一朝一夕でできることではありません。時には失敗して、また自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。でも、それは決して挫折ではありません。
この3つのステップを、**「穏やかな自分になるためのトレーニング」**だと思って、気楽に続けてみてください。
あなたの「怒り」は、決して悪いものではありません。それは、あなたが大切にしている何かを守ろうとしている証拠です。その感情と上手に付き合う方法を身につけて、より穏やかな毎日を手に入れましょう。
まずはステップ1に進む👉怒りの「きっかけ」に気づく
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