【自己嫌悪から解放】怒りの裏にある「本当の理由」を考えるための3ステップ

ステップ1で怒りの「きっかけ」に気づき、ステップ2で怒りの「ピーク」を乗り越える方法を学びました。

最後のステップでは、怒りの感情を根本から手放すための最も大切な作業、「怒りの裏にある本当の気持ち」と向き合います。

これは少し勇気がいる作業かもしれませんが、自分を責める必要は一切ありません。これは、あなたがより穏やかで幸せな自分になるための、大切な自己理解のプロセスです。

冷静になった後で、もう一度、ステップ1で書いた「怒りのメモ」を見返してみましょう。

この時、「悔しかった」と感じたのはなぜでしょうか？

このように、怒りの感情のさらに奥にある、**あなたの「満たされない欲求」や「恐れ」**を探ってみてください。

【ポイント】

感情を「〇〇だったから、悲しかったんだな」「〇〇を恐れていたんだな」と、言葉にしてみるだけでも、心の整理がつき始めます。

怒りの裏には、あなたが無意識に大切にしている「価値観」が隠されています。

【具体的な行動】

「私にとって、何が一番大切？」と自問自答する
- ノートに以下の質問を書いて、思いつくままに答えを書き出してみましょう。
  - 「仕事をする上で、何が一番大切か？」→（例：「正確さ」「チームワーク」「評価」）
  - 「人間関係で、何が一番大切か？」→（例：「信頼」「正直さ」「思いやり」）
  - 「自分自身にとって、何が一番大切か？」→（例：「成長」「安定」「自由」）
怒りから価値観を読み解く
- 先ほどの例で、「同僚に資料のミスを指摘されて怒った」という出来事があったとします。
- これは、あなたが「仕事の正確さ」や「自分の能力が評価されること」を大切にしているからかもしれません。
- あなたの怒りは、あなたが大切にしている価値観が脅かされた時に発生する**「警告サイン」**なのです。

【ポイント】

あなたの怒りは、決して悪いものではありません。それは、あなたが大切にしている何かを守ろうとしている証拠です。そのことを理解するだけで、怒りの感情に対する見方が変わります。

怒りの本当の理由に気づいたら、もうあなたは、感情に振り回される必要はありません。

【具体的な行動】

「こうなったらいいな」を考える
- 怒りが湧いてきた状況で、怒るのではなく、どうなったら一番良かったかを考えてみましょう。
- 例：「同僚に資料のミスを指摘された」→「『次は一緒に確認しましょう』と言ってくれたら嬉しかったな」
- この「こうなったらいいな」という理想を、今後の人間関係や行動の指針にしてみましょう。
自分自身に優しくなる
- 「完璧な自分」を目指すのではなく、「等身大の自分」を受け入れましょう。
- 「ミスをしても大丈夫」「完璧じゃなくてもいいんだ」と、自分自身に優しく語りかけてみてください。
- 自分を許し、受け入れることで、他人にも優しくなれるようになります。

怒りの裏にある本当の理由を知ることは、あなたが自己嫌悪から解放され、穏やかな毎日を手に入れるための鍵です。

この3つのステップを、無理なく、自分のペースで試してみてください。

この旅の終点には、感情に振り回されることなく、自分を信じて歩める、新しいあなたが待っています。

「またカッとなってしまった…」「どうしていつもこうなるんだろう」。

怒りの「本当の理由」を考える