国の借金は私たち国民が返さなければいけないのですか？

いいえ、国の借金は国債として銀行や年金基金が保有しており、国民一人ひとりが直接返済する必要はありません。国は自国通貨を発行できるため、すぐに破産することはありません。

国の借金と家計の借金はどう違うのですか？

家計の借金は返済が必須で返せなければ破産しますが、国の借金は国債を発行して資金を回し、社会資産への投資として活用されます。利息も税収や新規国債でまかなえるため、家計と同じ感覚で考える必要はありません。

「国の借金＝国民の借金」と表現すると、支出削減や増税を国民が受け入れやすくなるため、政治家やメディアによって広められました。心理的に恐怖心を与える言葉の策略でもあります。

「国の借金」と聞くと、ちょっと怖い気持ちになるかもしれません。
でも安心してください。国の借金はみんなが1人1人で返さなきゃいけない借金ではありません。

今日は、図や例え話でわかりやすく説明します。

💡 ここでポイント：国民一人ひとりが直接借金しているわけではありません。

家計の借金は、家の人たちが買い物をしたり生活したりするときにお金が足りなくて、銀行などから借りることを言います。たとえば、おもちゃや食べ物を買うためにお金が足りないときに借りる感じです。家族は借りたお金を返さないといけません。もし返せなかったら困ってしまいます。

国の借金は、国がお金を使いすぎて足りなくなったときに借りるお金です。でも国は家族とは違います。国はずっと続くから、一気に全部返さなくても大丈夫だったり、その借りたお金でみんなのための道路や学校を作ったりして、国のみんなが豊かになるように使います。だから国の借金は家の借金とちょっとちがうんだよ。

こんなふうに考えるとわかりやすいよ！

参考情報によると、国の借金は返し方が家計と違い複雑で、赤字でも経済を良くするために使うこともあります.

項目	数字	どういう意味？
日本の国の借金（国債残高）	約1200兆円	国が将来返す約束をしているお金
国内保有割合	約90%	銀行や年金基金が持っている
海外保有割合	約10%	外国の人や会社が持っている
一人当たり換算	約950万円	「1人あたりに割ったらこんなに大きい！」だけど直接払うわけじゃない
GDP比	約240%	日本の経済全体に対する比率

国外では”government debt” （政府借入金）や “public debt”（公共債務）。これらの表現は、「誤解を避けて、国が外国や国内の人々から借りているお金」という意味を明示的に伝えるために使われています。

家計の借金は、友達にお金を借りたら返さないと困ります。
国の借金は、国自身がお金を作れるので、すぐに困ることはありません。

[ニュース] -> 「国の借金は怖い！」 -> [国民] -> 不安になり、支出や税金増に同意