災害はいつ起こるかわかりません。地震、台風、洪水など、いざという時に命を守るためには、事前に 自分の住む地域の避難場所を確認すること が非常に重要です。
この記事では、地域の避難場所を効率的に把握する方法や、防災マップの活用法、徒歩・車・公共交通を使った避難ルートの考え方まで、誰でも実践できる手順を丁寧に解説します。
地方代表 都道府県別 災害リスクエリア内人口割合(2025年推計)
地方 | 代表都道府県 | 災害リスクエリア内人口(万人) | 総人口に対する割合 | 主な災害リスク |
---|---|---|---|---|
北海道地方 | 北海道 | 約138万人 | 約22% | 土砂災害・津波 |
東北地方 | 宮城県 | 約57万人 | 約30% | 地震・津波・洪水 |
関東地方 | 東京都 | 約636万人 | 約42% | 地震・洪水・火災 |
中部地方 | 愛知県 | 約157万人 | 約35% | 地震・洪水・津波 |
近畿地方 | 大阪府 | 約329万人 | 約38% | 地震・台風・津波 |
中国地方 | 広島県 | 約73万人 | 約31% | 土砂災害・洪水 |
四国地方 | 愛媛県 | 約47万人 | 約30% | 土砂災害・洪水・地震 |
九州地方 | 福岡県 | 約166万人 | 約29% | 洪水・地震 |
出典:都道府県別の災害リスクエリアに居住する人口について(国土交通省) 災害リスク地域に居住する人口等推計に関する研究(東北大学など)
💡 ワンポイントアドバイス
避難場所は「自宅から最短ルートだけでなく、複数ルート」を確認しておくと安心です。
1️⃣ 避難場所とは?
避難場所とは、災害発生時に一時的に安全を確保できる公共施設や広場のことです。
- 小学校・中学校の運動場
- 公園や広場
- 自治体指定の緊急避難場所
⚠️ 注意
避難場所は、災害の種類や規模によって利用できない場合もあります。最新の自治体情報を常に確認してください。
2️⃣ 地域の避難場所を確認する方法
(1) 自治体の防災マップを確認
- 多くの市町村では、Webや冊子で防災マップを公開しています
- マップには、避難所の住所、収容人数、バリアフリー対応情報などが掲載されています
47都道府県・市区町村 避難場所 公式リンク一覧
リソース名称 | URL | 内容・補足 |
---|---|---|
国土地理院「指定緊急避難場所・指定避難所データ」 | https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/hinanbasho.html | 市町村長が指定した避難場所・避難所のデータ。CSV・GeoJSON形式で全国・都道府県・市町村別に提供。 |
内閣官房 国民保護ポータル「避難施設一覧表」 | https://www.kokuminhogo.go.jp/hinan/list.html | 全国市区町村別の避難施設を地図や一覧で確認可能。地域別検索も充実。 |
防災情報 全国避難所ガイド | https://www.hinanjyo.jp | 全国約15万件以上の避難所情報を収録。現在地周辺検索・ルート案内付き。 |
Yahoo!天気・災害「避難情報・避難所」 | https://crisis.yahoo.co.jp/evacuation/ | 全国自治体の避難指示・避難所開設状況をリアルタイムで表示。 |
国土交通省「避難所ダウンロードサイト」 | https://hinanmap.gsi.go.jp/index.html | 災害対策基本法に基づく指定緊急避難場所と指定避難所のデータ登録・公開。 |
国土数値情報「避難施設データ」 | https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-P20.html | 街区レベルの避難施設位置情報を含む詳細なオープンデータ。 |
(2) スマホアプリの活用
- 気象庁・自治体公式の災害アプリで避難場所を確認可能
- GPS連動で現在地から最寄りの避難所を表示
(3) 家族や地域の情報共有
- 家族全員で避難場所を共有
- ご近所や自治会の掲示板でも確認
💡 ワンポイントアドバイス
避難場所の住所だけでなく、「目印になる建物や交差点」もメモしておくと、災害時に迷いにくいです。
3️⃣ 避難ルートの考え方
災害時には、徒歩・車・公共交通の手段を状況に応じて選べるよう、複数ルートを事前に確認しておくことが重要です。
(1) 徒歩ルート
- 自宅から避難場所までの最短ルートを確認
- 道路の安全性(橋や川の近く、崖沿いは危険)もチェック
(2) 車ルート
- 渋滞や通行止めを想定して、複数ルートを確認
- 災害時は道路が閉鎖される可能性があるため、徒歩や公共交通の代替も考える
(3) 公共交通ルート
- 電車・バスの最寄り駅や停留所を把握
- 災害時の運休や混雑を想定して利用計画を立てる
💡 ワンポイントアドバイス
複数手段で避難計画を立てることで、どんな状況でも安全に避難できる可能性が高まります。
4️⃣ 関連記事・リンク
👉避難準備・持ち出し品のチェックは
非常持ち出し袋の準備|災害時に必要な持ち物まとめ
👉過去の災害事例と学ぶ行動指針は
過去の災害事例|災害の教訓を活かす
👉防災マニュアルの記事はこちら
防災マニュアル|総合ページ
まとめ
災害時の避難は「事前準備」が命を守る鍵です。地域の避難場所や複数の避難ルート、家族や地域との情報共有を今のうちに行い、緊急時に迷わず行動できるように備えましょう。
💡 ワンポイントアドバイス(まとめ)
避難場所とルートは定期的に確認・更新。引っ越しや道路工事、災害情報の更新にも注意しましょう。
コメント