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WordPress「古いデータベースサーバー」警告の原因と安全な対処法

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WordPress「古いデータベースサーバー」警告の原因と安全な対処法 デジタルマーケティング

──MariaDB 10.5/10.6 問題をやさしく解説──


WordPress の「サイトヘルス」項目に、以下のような警告が出ることがあります。

古いデータベースサーバー
推奨されるバージョン(MariaDB 10.6 以上)を使用してください。

この警告は、使用しているホスティングサーバーのデータベース(MariaDB)が古いことを示すもの です。

ただし、表示される警告の意味や、ユーザー側でできる対処方法は意外と知られていません。

この記事では 初心者でも理解できるよう丁寧に解説し、国内サーバーのバージョン比較と具体的な対応方法 をまとめています。


多くの国内レンタルサーバーでは、
データベースのバージョンはサーバー全体で統一されており、契約者が個別に選択・変更することはできません。

よって、

  • MariaDB 10.5 → 10.6
  • MySQL 5.7 → MySQL 8.0

といった更新は、ホスティング会社側が提供するまで待つ必要があります。


実際には、ユーザーが取りうる選択肢は 4つ あります。


WordPress は以下の2つで成り立っています:

✔ PHP

→ WordPress が動くための処理を行うプログラム

✔ データベース(MariaDB / MySQL)

→ 記事・設定・コメント・ユーザー情報を保存する場所

そのため、データベースのバージョンが古いと…

  • 将来の WordPress アップデートで互換性が切れる可能性
  • プラグインが対応しなくなる可能性
  • セキュリティ上の不安が増す
  • サイト速度に影響する可能性

といった問題が発生することがあります。


多くのホスティングでは、データベースのバージョンは一括管理されており、
ユーザーが変更することができません。

この場合は、

サーバー会社が MariaDB を 10.6 以上へ更新するのを待つ

という対応になります。

最も安全ですが、更新まで時間がかかる場合があります。


一部のサーバーでは、
「新規データベースを作成すると最新バージョンになる」
という仕様があります。

その場合は:

  1. 旧DBをエクスポート
  2. 新DB(最新バージョン)を作成
  3. インポート
  4. wp-config.php を新しいDBに変更

という方法で移行可能です。

ただし、DBバージョンが固定されているサーバーでは利用できません。


サーバー移転は最も確実で失敗が少ない方法です。

現在は移転用プラグインが進化しており、
初心者でも30〜60分で移転できるケースが多くなっています。


現在の WordPress が要求する最低バージョンは:

  • MySQL 5.7+
  • MariaDB 10.4+

そのため、MariaDB 10.5 の環境であれば、
当面は問題なく動作します。

ただし長期的にはリスクが高いため、
更新か移転を視野に入れる方が安全です。


※公式情報をもとにした一般的な傾向です。各社の仕様は変更される可能性があります。

サーバー名提供DBバージョン備考
ConoHa WINGMariaDB10.6最新バージョン提供が早い
エックスサーバーMariaDB10.5(→10.6へ順次更新中)安定性が高い
ロリポップ!MySQL8.0MariaDBではないが高速
mixhostMySQL8.0表示速度に強い
さくらレンタルサーバーMariaDB10.510.6提供は未定
カラフルボックスMariaDB10.3〜10.5サーバーによって異なる

✔ 現時点

問題なし。WordPress要件を満たしているため、警告は「推奨レベル」。

✔ 将来(1〜2年後)

・WordPress 7.x系で動作要件が上がる可能性
・プラグインの互換性低下
・速度やセキュリティが劣化する可能性

→ 長期運用を考えるなら、10.6 以上が望ましい。


移転作業が難しい時代は終わっています。

おすすめプラグイン

  • All-in-One WP Migration
  • UpdraftPlus(バックアップ+移転)

これらを利用すれば:

  1. 旧サーバーでバックアップ
  2. 新サーバーで復元
  3. DNSを切り替える

だけでOKです。


Q1
DBバージョンが古くてもSEOに悪影響はありますか?
A1

直接的な影響はありません。ただし、速度低下は間接的な影響を与える可能性があります。

Q2
WordPressはMariaDB 10.6でなければ動きませんか?
A2

いいえ。現時点では MariaDB 10.4以上 がWordPressの要件です。

Q3
DBバージョンをホスティングに「上げてほしい」と依頼すれば変えてくれますか?
A3

共用サーバーの場合、基本的に不可です。

Q4
DBバージョンの切り替え画面がないのは普通?
A4

はい。多くの国内サーバーでは、ユーザーが選択できません。

Q5
サーバー移転は危険ですか?初心者でもできますか?
A5

安全に行えるプラグインがあるため、初心者でも比較的簡単に可能です。
ただしバックアップは必ず取ってください。


  • WordPress の「古いデータベースサーバー」警告は深刻なエラーではない
  • 多くのサーバーは ユーザーがDBバージョンを選べない仕様
  • MariaDB 10.5 は現時点で動作要件を満たしている
  • 長期運用を考えるなら 10.6 以上が推奨
  • 選択肢は「待つ/移行/移転/一時的に無視」の4つ
  • 本記事の内容は参考情報であり、作業は自己責任で

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